ニョッキは日本でもイタリア料理店でよく見かけるメニューで人気のお料理ですね。ご存じの方も多いと思いますがニョッキは様々な材料で作ることができます。イタリアでも一般的なニョッキはじゃがいもで作ることが多いのですがビーツを混ぜたものやほうれん草を混ぜたもの、またじゃがいもの代わりにかぼちゃを使ったりとバリエーションは多いです。
古典的なものでは野菜を使わない小麦粉だけを練るニョッキ(Gnocchi di farina)やそば粉と小麦粉 (Gnocchi di grano saraceno)、パンと小麦粉(Gnocchi di pane raffermo)、また栗の粉と小麦粉(Gnocchi di castagne)で作るものなども存在します。その他、ローマ風ニョッキ(Gnocchi alla romana)と呼ばれているものはセモリナ粉を牛乳で練って作ります。
変わったところではリコッタチーズとほうれん草のニョッキ(Gnocchi di ricotta e spinaci)なんてものもあります。ローマでは古くから木曜日はニョッキ、金曜日は魚、土曜日はトリッパを食べる日(Giovedì gnocchi, Venerdi pesce, Sabato Trippa)という習慣があって現代社会ではその習慣も薄れているようですがそれぐらいニョッキが庶民の間で一般的なものだということが伺えますね。
さてじゃがいものニョッキ ソレント風ですがソレント風の定義としてトマトソース、モッツァレラ、バジリコで作るということがあります。同じ材料でも加熱をしない生のトマトに代わるとカプレーゼとなります。あの有名なトマトとモッツァレラのサラダ(Insalata caprese)ですね。ソースはトマトソースであればいいのでにんにくとホールトマトで作った簡単なソースでもいいですがレストランなどではよりコクのあるナポリ風ラグーを使うことが多いです。このソースでニョッキと和えてバジリコとモッツァレラ、パルメザンチーズを加えれば完成です。
そのままでもちろん美味しいのですが耐熱皿に入れてオーブンに入れてグラタンにしても見栄えがいいですね。もっと手の込んだ提供の仕方としてはくり抜いたナスを予め揚げておいて中にニョッキを詰めてオーブンで焼くという方法もありこの演出はとても喜ばれます。
じゃがいものニョッキ ソレント風材料
ニョッキ:じゃがいも
小麦粉
卵
パルメザンチーズ
ナツメッグ
塩
ソース :ナポリ風ラグーまたはトマトソース
モッツァレラチーズ
パルメザンチーズ
バジリコ
塩