このマンフレディという両端にひだのついたロングパスタにはとても多くの名前がありパスタメーカーごとに名前が違っていて笑えます。マンフレディ、マンフレディーネ、マファルダ、マファルディーネ、リッチャレッリ、レジネッテ、ラザニエッテ、フェットゥッチェッラ リッチャ(Manfredi, Manfredine, Mafalda, Mafaldine, Ricciarelli, Reginette, Lasagnette, Fettuccella riccia)というように。そして形状がとても似てますがパスタの片側だけに波状の模様がついているものはトリポリーネ(Tripoline)なんて名前がついています。ちなみにこのトリポリーネは茹でると丸まって可愛いらしく食感もいいので私はこのパスタを使っています。
このパスタの名前に関してはサヴォイアのマファルダ王女(Principessa Mafalda di Savoia)にちなんでそう呼ばれたとかスワビアのフェデリコ2世の息子マンフレディ シチリア王(Re Manfredi di Sicilia)にちなんでそう呼ばれたなど諸説があります。
このパスタはパッケリ(Paccheri)などと共に南イタリアらしい乾燥パスタですがナポリでは特に人気がありマンフレディといえばナポリ風ラグーとリコッタチーズ和えと言われるほど定番の組み合わせになっています。まるでペンネ アラビアータ(Penne all’arrabbiata)のようですね!もしラグーがない時は裏ごししたホールトマト(Pomodori pelati)やパッサート(Passato di pomodoro)で作ったトマトソースで代用することもできますが、やはりラグーで作った方がソースのコクが違いますのでより美味しくなります。
作り方はいたって簡単で温めたラグーにリコッタチーズを溶いてパスタと和えるだけです。最後にパルメザンチーズやバジリコを加えて仕上げますが、この料理はリコッタチーズが主役ですので美味しいものを選ぶことがポイントになります。家庭ではリコッタチーズが手に入らないと思いますのでカッテージチーズで代用してみて下さいね。
ラグーとリコッタ和えマンフレディ材料
ナポリ風ラグーまたはトマトソース
リコッタチーズ
パルメザンチーズ
バジリコ
塩
黒胡椒